兄は高校に入学と共に中学の同級生だった
同じ大安寺高の青チャンをドラム
カンコーに進学した井上君をベース
という面子でバンドを結成！
トリオでジミヘンドリックスのLittle wing
クリームのwhite room
クラプトンHave you ever loved a woman
マイクブルームフィールド等の
ブルースロック的な曲をレパトリーとし
表町長谷川楽器の3Fホールで
デビューライヴをやったはず！
この時俺はまだ小学校6年
兄のお下がりのグレコのストラトを弾きはじめたばかりだ！
この頃の3人の演奏はお世辞にも上手いとは言いがたいが
小学生の俺に自分もバンドがやりたい！
と思わせるには十分だった。
兄のバンドは関西高の先輩だった
Blacklist,Catfishと言ったブルースバンドの
影響で徐々に本格的黒人ブルースに
のめり込むようになっていくのだ！
我が家のターンテーブルに乗った初めての ブルースのレコードはBBKINGの "Blues is King"というライヴアルバム おそらく黒さんあたりが、まずはこれを聞けと 貸してくれたものであろう！ 兄が聞くクラプトンは大好きだった小６の俺にも １曲目のWaitin on youの そのチンチクリンなギターと素っ頓狂な歌声は 奇妙な音楽にしか聞こえなかった！ その後、リビングのレコードラックには アルバートキングLIVE,やLIVE atRegale, I Hear Some Blues Downstairs James Cotton、モダンブルースの父、 変なイラストの２枚組みのシリーズなど等 続々とレコードは増えていった 大のお気に入りだったリッチーを聞く機会も減り 音響の４チャンネルのスピーカーからはブルース三昧 当然俺もそれを聞かされ毎日を過ごす羽目に！ 初めて自分のお小遣いで買った（奉還町の楽器屋！） チャーの闘牛士収録の"Thrill"と言うアルバムも 兄がいるときにそれを聞く事は許されなかった！ そしてWest Road BBのライヴ これを聞いて俺は初めてブルースをかっこいいと思った！ 兄にギターを教えろと言っても いつも答えは色々聞いてコピーせ〜 リッチーやチャーなどできるはずも無く これなら簡単じゃと渡されたテープは BBキングの詰め合わせ！取り合えず Why I sing the Bluesという曲だ！ 何度もテープを巻き戻してはギターで音を拾い始めると BBに弾くギターにあわせて同じフレーズが弾けるように！ こうなってくると、その作業が楽しくてしょうがない 次の標的はウエストロードのライヴじゃ！ 俺はFのコードも抑えられぬまま、夢中でシンちゃん のフレーズを方端からコピーする事に明け暮れ始めたのだ。
俺は中学に入学すると 兄のブルースのレコードを自ら聞くようになっていた！ 同級生はベイシティローラーズやキッスに夢中だった LPコーナーでカルヴィン・リーブのレコード を買ったりもし始めていた そして中2の時衝撃的な経験をする！ ウエストロードのヴォーカル永井氏が 解散後やってるバンドが福山にやって来るという 俺は兄にせがみそこに連れて行ってもらう事に！ 野球部の練習をサボり、土人バンドの面子＋αは 初めて見るブルースのライヴ！ かなり興奮気味に、山陽本線に乗り込み 福山市民会館小ホールの最前列に陣取った！ まずはその後、コマンドにもやって来て 仲良くなった、地元の湯田村麦踏ブルースバンド そして、永井氏率いるブルーヘブンの登場だ！ JGWやバディ・ガイの曲を見事に決めるのだが ここでギターを弾いていたのが、薄らハゲの おっさんで、親指でつま弾くその強烈な音は 俺のハートに強く突き刺さった。 トリには近藤房之助率いるブレイクダウンで 近藤さんの歌声も、はっちゃんのキチガイのように 弾くギターも感動的であった！
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